2007年 09月 21日
パイプオルガンの響き |
圧倒的な音量に講堂全体が震えています
深い低音
雄たけびの高音
パイプオルガンの生の音に包まれて体中が慄いているみたいです
Alexandre Guilmant のハ短調シンフォニー
この大学のチャペルにあるオルガンを
毎日昼の時間に演奏してくれるのです
すべての学生とすべての淡水の人々にも開放しているといいます
ただ今日の聴衆は私を含め数名だけです
広いチャペルを独占してしまったような感じです
よく効いた冷房の中で身がしまる気がしてきました
今日の演奏者は陳 淑華 老師
小柄な体の全体を使っての演奏は
見ていてもはらはらさせられるアクロバット運動で
台湾で2番目に大きいここのパイプオルガンを弾きこなしていきます
ぐいぐい押してくる最強和音
両手と両足を使って忙しく演奏するのは実に大変な労働です
私は実際に生演奏を聞いたのは少ないので
深い感銘を受けました
感銘を受けたというより強いショックを受けたような気持ちです
シュバイツァー博士がオルガンに深く心酔していたことが
よくわかるような気がします
目をつぶると地底から湧き出す神がかった音に
思わずわれを忘れてしまいそうになるのです
これは催眠の音です
思考を停止して人間を閉じ込めてしまう響きです
とてもこの誘惑を振り払うことは難しい
教会がパイプオルガンを使う大きな訳が分かるような気がします
圧倒的な力で神の声を伝えていくのです
見上げるような高い天井のカテドラルの中を
激しい音 音 音
人々を服従させるの十分な空間構成になっているのですね
それにしても力強い楽器です
これは神が作った道具ではない
人間が作り出した壮大な楽器です
演奏中にそのことばかり思っていました
何か宗教のためではなく
神にささげる音楽ではない
人間のための曲を作ってみたいものです
演奏者に話を聞いてみると
ピアノとは違う何かがあるのだそうです
実に優しい女性でまた聴きに来てくださいとのこと
その構造やメカニックも知りたいものです
もう少し聴かせて頂いて手になるものかどうか見極めましょう
何か出来るかなー
今日もスマイル
by kawazukiyoshi
| 2007-09-21 15:23
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Comments(3)
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kato114sa at 2007-09-21 22:42
笑顔、忘れてること多いです。
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syumitetu at 2007-09-22 00:56
コンバンワ!
>人間が作り出した壮大な楽器です
パイプオルガンに比べればピアノなんか「月とすっぽん」ですヨ。心が打ち震えるような大音響から、ほっとするような静かな囁きのような音まで出せるんですから!
中くらいのオルガンを組み立てるのに職人が半年くらいかけて作ります。歴史も古いし。
ただベルリオーズは嫌いだったようですが。
>人間が作り出した壮大な楽器です
パイプオルガンに比べればピアノなんか「月とすっぽん」ですヨ。心が打ち震えるような大音響から、ほっとするような静かな囁きのような音まで出せるんですから!
中くらいのオルガンを組み立てるのに職人が半年くらいかけて作ります。歴史も古いし。
ただベルリオーズは嫌いだったようですが。
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kmaroon at 2007-09-22 04:56