2008年 04月 05日
清明節つづき |
新竹にある客家の廟の壁の外には
たくさんの中国式のお墓が並んでいました
曾さんのお墓は2階建ての一軒家といった大きさです
二階の壁には、上に「曾」、そしてその下に
「魯国佳城」
の文字がありました
魯国というのは山東省のことで
この曾一族が山東省からやってきたという証だそうです
そして
祖徳流芳の字があって、これが客家の思想の根源を表すものだと思われます
祖先の徳がすばらしいものを作っていく
祖先を大事にすることが最上の行き方で
その団結で客家集団は生き延びているように伺えます
ちなみに、曾さんの名前は徳芳でこの一族の教えそのものです
集まった曾さんの一族はざっと数えて250人ぐらい
全員、苗字は曾
しゃべっている言葉は客家語
この日、他のお墓に来た人などを数えると2万人以上はいるようです
たくさんのお供え物が溢れかえっています
正式には三牲といって、羊・ブタ・鳥を供えるのだそうです
鳥は羽と内臓を取ったものを丸湯でして鶏冠を立てた姿に飾ってあります
現在では簡略したお供え物やフルーツなどが多いそうです
普段着で出席している人がほとんどで、
式の進行は選挙で選ばれた役員が行っていて
僧侶とか神主はいません
式が進行して最後のクライマックスは
爆竹です
耳を劈くような激しい音を立てて
墓の周りにめぐらされた爆竹がはじけていきます
これがあっちこっちでいっせいに起こるものですから
とってもじっとしているわけにいきません
耳を押さえてしゃがみ込む人もいます
この客家の人々を結び付けているのはお墓を中心とした血族関係
ただ、台湾でも、核家族化が進んでいて
親子同居というのが難しくなっていますから
この形も変わっていくだろうと思います
それに、強い男尊女卑思想のおかげで
それに反発する強くなった女性から
違った考え方が出てきているようにも見えました
というのは、結婚した奥さんはその夫の墓に入れてもらえます
結婚しない人はどこのお墓にも入れません
お墓に入れるのは男子と妻だけ
今は結婚をしない若者が増えています
女性も独身で過ごす人も多くなったと聞いています
女性は結婚するのが当たり前、子供を生むのが当たり前
という考え方だけでは
もうやっていけないのは目に見えている気がするからです
お昼は客家料理をご馳走になって
ご機嫌の一日を過ごせましたよ
AveMariaを聞いていただき有難うございました
私のパソコンも少し調子が戻ってきて
自分でも聴くことができるようになりました
28分の長い曲ですから
途中で寝てしまう人もいるのではないかと
少し心配です
いつかこの曲の思いでも書いておきたいと思っています
今日もスマイル
by kawazukiyoshi
| 2008-04-05 07:29
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Comments(4)
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by
nageire-fushe at 2008-04-05 08:33
そんな風にお墓参りをするのですね~~~
驚きです。一家と言うか家系を大切にする
そして、ご先祖様を大切にする事
大切な事ですよね。
驚きです。一家と言うか家系を大切にする
そして、ご先祖様を大切にする事
大切な事ですよね。
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neko_pen at 2008-04-05 20:44
中国式のお墓は大きいのですね。
日本とは違って土地が広いからでしょうか?それとも
お金持ちのお墓だから?
ところ変われば、と言いますが、文化や生活様式の違いは
知るたび、面白いなあ、と、興味があります^^
そちらでの暮らしにご夫婦とも、とけこんでらっしゃるようで、
日々、楽しんでおられますね♪
↓オートロックをして、お二人とも鍵を持たずに出られた、
というのを読んで、そういうところもあってよかった!と、
ほっとしています。
だって、あまりにもアカデミックな方だと、肩がこりそうですから^^
日本とは違って土地が広いからでしょうか?それとも
お金持ちのお墓だから?
ところ変われば、と言いますが、文化や生活様式の違いは
知るたび、面白いなあ、と、興味があります^^
そちらでの暮らしにご夫婦とも、とけこんでらっしゃるようで、
日々、楽しんでおられますね♪
↓オートロックをして、お二人とも鍵を持たずに出られた、
というのを読んで、そういうところもあってよかった!と、
ほっとしています。
だって、あまりにもアカデミックな方だと、肩がこりそうですから^^
「魯国佳城」簡潔な言葉で深い意味が判り良いですネ
隣の隣の奥さんが台北の方なので 何かと爆竹が登場すること聞いたことがありますが、こんな時にも爆竹なのですね。
隣の隣の奥さんが台北の方なので 何かと爆竹が登場すること聞いたことがありますが、こんな時にも爆竹なのですね。